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オヤヂのご近所仲間日記

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2018年 01月 21日

内房でヒナカマキリとタテジマカミキリ探し

■内房で初のヒナカマキリとタテジマカミキリ探し
前日の移動時からヒナカマキリを探しながら南下。

江川海岸の夕刻にはまだ早すぎるので、途中GoogleMapで見つけた神社を訪問。
すると、いきなり卵鞘発見!
●神社-1 ヒナカマキリ卵鞘
内房でヒナカマキリとタテジマカミキリ探し_f0324026_18522018.jpg
Olympus E-M1II M5II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

この神社は集落に近く、境内はきちんと管理されている場所。
過去卵鞘が見つかったのは、わりと放置された様な人里離れたような場所ばかりだったので(そんな所ばかり探していた結果でもありますが・・)、案外探せば生息場所が見つかるのかもしれない。

境内は多くは杉ですが、一部は太めの広葉樹(落葉樹)があり、その木の下にあった建屋の壁に多く見つかった。
やはり隠れる場所となる広葉樹の落ち葉のある場所が必要。高さは大人の膝程度まで。
この境内ではいくつかの建屋に分散して、計10個程卵鞘が見つかった。

●神社-2 翌日、九十九谷展望公園撮影後、同様にGoogleMapで樹木に囲まれた神社を探して移動

次の神社も民家に近い場所で、境内は明るめで平な境内脇はすぐ山間の斜面で、そこには広葉樹はあるものの、主な木は杉。
その樹皮には深い溝があり、その隙間に産み付けられている卵鞘を発見。
内房でヒナカマキリとタテジマカミキリ探し_f0324026_19095831.jpg
Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

根元付近の剥がれた樹皮をそっと剥がしてみると、かなり古い卵鞘が見つかった。
内房でヒナカマキリとタテジマカミキリ探し_f0324026_19125068.jpg
Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

残念ながらその他新しい卵鞘は見つからず。
ただ別の場所では樹木に絡みついているツル植物の裏などでも見つけているので、ここでもそんな所も丹念に探せが見つかるかもしれない。

その後、今度は北上しながら同様に探索。

●神社-3 
小さな境内で、山を建屋の形に削って建てた様な場所。
ただ周りは豊かな樹木に囲まれている。
周囲10m程の建屋周りを見て回ると・・
内房でヒナカマキリとタテジマカミキリ探し_f0324026_19222861.jpg
Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

ぽつんと1個だけ卵鞘を発見。こちらも膝の高さ位。
ここも周りの樹木付近に産卵しているものと推測。

●最後、回った所は小山の頂上にある小さな祠のある場所
頂上ゆえ、ヒナカマキリが生息するには風が強すぎで、隠れる葉も残りにくいので残念ながらヒナカマキリは見つからず(斜面にはいるのかもしれない)。
その代わりと言っては何ですが、山頂付近は嬉しいことにタテジマカミキリの食樹のカクレミノの群生地でした。
斜面にそって約1時間、タテジマカミキリ探しをしてみましたが、やはり相性が悪すぎで結局1頭も見つけられず、撤収。
食害を受けていたり、越冬した跡と思われるくぼみも多数あるのに、どうにも見つかりません。
タテジマカミキリについては、また神奈川方面で再探索予定。

●今回の結果
ヒナカマキリについては、今回の探索条件は、過去行ったように「GoogleMapの航空写真で、林の中にある神社」のみ。

ヒナカマキリ自体は、飛翔しての移動は出来ない種類(元々定地性で移動は少ない)。
そうなると、居そうな場所は
-古くからその環境が守られていて、広葉樹が多い場所
が生き残っている可能性が高いと考え、今回も神社を探索。

結果は3勝1敗。
過去房総で何度か同様の探索を行い、10ヶ所以上探索して見つかったのは2ヶ所のみ。
今回の内房での高確率での発見に驚きです。
今後は訪問地マップを作成し、生息域の観察を引き続き行っていきたい。

タテジマカミキリも同様。
訪問地で一緒に食樹を探して探索予定です。


by Nature_Oyaji | 2018-01-21 19:42 | 昆虫 | Comments(0)


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