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オヤヂのご近所仲間日記

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2017年 05月 07日

ムカシトンボ 産卵


■GW最終撮影はムカシトンボ産卵
楽しかったGWもあっという間に最終日。
最後はムカシトンボの産卵撮影としてみました。

●昨日の仕掛け
実は昨日午後も同じポイントへ訪問していましたが、どうにも活性が低いのか、個体数が少ないためなのか、昨年に比べて産卵に来るメスも探雌回ってくるオスもほとんど来てくれません。
昨日は結局13:00~14:30過ぎまで粘ってみましたが、産卵で回ってきたメスは1回、探雌で回ってきたオスは3回ほど。

昨日、1度産卵に来たメスを追って細流の上流へ。
メスは移動しながら沢の脇に生えている植物にちょっと止まっては産卵行動を行い、適した場所ではないと判断するとすぐ移動・・の繰り返し。
これでは撮影は出来ません。
そして上流部へ移動後はどこかへ。

沢の上流部ですが、少し左右に開けていますが産卵に適した植物がありません。
ここに産卵用の植物があれば止まるに違いありません。
そこで昨日隣の沢に生えているワサビの株を2ヶ所、植え込んでおきました。

●仕掛けの結果
そして今日の訪問。
視界にはトンボの姿がないので、昨日植え込んだワサビの様子(卵を産み付けた痕があるかどうか)チェックで行ってみると、驚いたことに1頭のメスが産卵針を刺したままぐったりした様な状態で動けずにいました。

●ムカシトンボ 産卵個体
ムカシトンボ 産卵_f0324026_20535782.jpg
●少し角度を変えて(トリミング)
ムカシトンボ 産卵_f0324026_07202967.jpg
Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

撮影で更に近付いた所で流石に飛び去りましたが、この場所で長時間産卵していたに違いありません。

同時にそれは、その間探雌で回ってきたオスは来なかった事を意味すると思われます。
理由としてはここは広い場所ではないので、恐らくオスが来れば多分見つかって連れて行かれてしまうのが通例の為です。

追加情報としては、この日の午後の訪問時は天気は曇り。
ムカシトンボは曇りの日には出てこない様で(と成田のSさんから教えて頂きました)、どうりでずっと待っても出会えない訳です。

それにしてもGWが終わりなのに、まだまだ活性が低く、産卵時期が遅れているのかもしれません。

なお植えた場所は適度に日当たりが良く、他のワサビが生えている所とほぼ同じ。
ワサビが枯れる危険は少ないと思われ、来年以降も産卵場所となるものと思っています。

●仕掛けがうまく行った理由(考察)
一度だけ産卵で回って来たメス。
ここでは唯一産卵に最適なワサビには全く寄らず、素通りしたのでずっと不思議に思っていました。
思ったのは、植物の単位面積あたりに産み付ける卵はある程度決まっているのかもしれないという事。
過剰に産んでも植物の表面も荒れるかもしれないし、卵は分散して産みつけた方がリスク分散になります。

確かにワサビの茎には既に至る所に産み付け済みでした…が、どうして寄らずにそこには沢山産み付け済みなのが分かったかが謎ですが、恐らく何度も産卵で通っているので産卵済みの場所は覚えていて、避けたものと思われます。

来年も同様の事をして、産卵する可能性が高いかどうか確認するのも面白いかもしれません。




by Nature_Oyaji | 2017-05-07 21:07 | トンボ | Comments(0)


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