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オヤヂのご近所仲間日記

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2018年 10月 24日

ヤゴの呼吸について

■今回確認した陸で生きているヤゴの呼吸について

今までヤゴは水中での生活に適応していて、水中でしか生きられない・・との先入観があったのですが、今回見た事は全く違い水のない場所でも生きていけるというもの。

ここで疑問。では水陸でも生きられるヤゴの呼吸はどうなっているのか?

基礎知識がないので、ネットで検索した事を知ったかのようにコピペ。

●トンボの鰓

イトトンボ類やカワトンボ類の属する均翅亜目は尾部に3枚の外鰓(がいさい、そとえら)を発達させている。その他のムカシトンボ亜目や不均翅亜目のトンボは目立ったえらを持たないが、直腸の内壁の構造が複雑化して気管鰓となっており、尾部から水を吸いこみ、直腸内で気管との間でガス交換を行っている。

●気管鰓(きかんえら)

水生昆虫の幼虫や蛹(さなぎ)にみられる呼吸器官。表皮が糸状ないし葉状、嚢(のう)状に突出し、内部には気管小枝が分布し、その末端から表皮を通じて水中の酸素を取り込む。気管えらをもつ昆虫には気門はない。

トンボ類のなかでは、イトトンボ科の幼虫の気管えらは尾端の肛上板(こうじょうばん)および肛側板よりなり、とくに尾鰓(びさい)とよばれる。また、トンボ科の幼虫(ヤゴ)では直腸内面が気管鰓となっており、直腸鰓とよばれる。

●直腸鰓(ちょくちょうえら、ちょくちょうさい)

昆虫類の水生幼虫には,主として腹部から突出した羽状,総状のえらがあり,血管のかわりに気管小枝が入り込んでいるのが特徴的である。トンボ類幼虫の直腸鰓は,直腸壁に形成された微細なひだで,内部には気管小枝が密に分布しており,肛門を通して換水される。

用語についてはここまで。


では実際のヤゴでの呼吸はどうかというと、それについての記述は見つからなかったが、他の陸生適応した生き物についての記載は見つかった。

●陸生適応しているオカヤドカリやヤシガニなどの呼吸

鰓の周りに水を蓄えて、その水に酸素を溶かして呼吸に使っている。つまりは体に蓄えた水で鰓を湿らせて、その水で鰓呼吸をしている。

●ではヤゴの呼吸は?

今回見つかったヤゴは朽木の裏の腐葉土との間の湿った場所に潜んでいた。

ここは高湿度であるので、尾部から吸い込んだ空気の水蒸気を鰓に付着させると同時に呼吸(溶存酸素を取り込み、二酸化炭素を水に戻す)していると理解すると腹落ちする。

効率的に取り込むためには鰓の表面積を広くする必要があり、上記の「気管小枝が密に分布している」のはそのための進化の結果と思われる。

取り敢えずはヤゴの直腸部には直腸鰓があり、ここで呼吸していることは理解。



by Nature_Oyaji | 2018-10-24 06:08 | トンボ | Comments(0)


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