人気ブログランキング | 話題のタグを見る

オヤヂのご近所仲間日記

sskk3311.exblog.jp
ブログトップ
2019年 06月 23日

ハネビロエゾトンボ 羽化(初)

■今季の目標の一つのハネビロエゾトンボの羽化探索、ようやく時期となり初探索
昨年より羽化場所(残されている羽化殻やヤゴ探し)や、情報収集を行い準備。
今回は金曜夜~土曜にかけて、また土曜夜から日曜にかけて2度実施。

●初日
羽化時間帯は23:00~1:00頃から開始が多いと情報を頂いていたので、まずはその時間から探索。
この日は23:00~2:00頃まで細流を歩きながらの探索や、昨年羽化殻を見つけた細流脇の林の縁辺りも丹念に探してみたが見つからず、疲れのためそのまま車中泊。

7:00過ぎ虫友Iさんが合流。別々に探索していた所、8:00頃に夜探していた場所で飛翔寸前の個体を見つけてくれた。感謝!!
どうやら探索した時間の後に羽化したもの。

処女飛翔は撮影出来なかったが8:30過ぎだった。

▼♀
羽化していた場所は割と深めの流れのある場所。
岸近くの水中から出ている草の水面から約20~30cm位の位置。
長い産卵弁が見える。
ハネビロエゾトンボ 羽化(初)_f0324026_22135424.jpg
ハネビロエゾトンボ 羽化(初)_f0324026_05523768.jpg
ハネビロエゾトンボ 羽化(初)_f0324026_06020080.jpg
SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS
▼産卵弁
ハネビロエゾトンボ 羽化(初)_f0324026_06404666.jpg
SONY α7RIII+SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art

▼今後のため羽化殻の大きさ、背棘(はいきょく)を撮影
ハネビロエゾトンボ 羽化(初)_f0324026_17454703.jpg
ハネビロエゾトンボ 羽化(初)_f0324026_17454738.jpg
SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS

その後も探索したものの、新たな発見には至らず。

●2日目
前日の反省から何度か繰り返しての探索実施。
23:00より探索開始したが、ここで残念結果・・。
昨日見つかった場所近くで新たなハネビロエゾトンボのヤゴが見えたものの、既に蜘蛛に襲われて絶命していた。
その後は何度か行ったり来たりを繰り返し探索したが、またまた発見出来ず3:00過ぎに終了。
収穫は撮影した場所近くでもう一つ羽化殻が見つかり、羽化場所が確認出来た事。
⇒あとで羽化殻を見たら全く違う種類のものだった・・。

早朝、また虫友Iさんが合流して探索したが見つからず解散。

■今回の結果
●羽化時期と開始時間
かなり広いエリアを二人で探索したが、撮影出来た個体と羽化殻1個だったので、おそらくちょうど羽化開始時期だったものと推測。
また今日の残念結果からも23:00頃には登ってくる個体がいることを確認。
また羽化期間は約1ヶ月程とも伺った。その間に撮影出来るまで何度か通いたい。
次回も同時間帯より探索。

●次回確認
・羽化から飛翔までの時間
8:00過ぎには写真のような状態まで羽化が進んでいた。
羽化した前日(金曜)は23:00には雨は上がっていたが、その影響で羽化開始が遅れていた可能性がありそう。処女飛翔は8:30過ぎ。
次回、定位から確認出来たら飛翔までの推移をしっかり確認しておきたい。
・色の変化
エゾトンボ科の光沢のある色合い。次回は羽化からの変化を確認したい。

●ヤゴの背棘
他のエゾトンボ科との区別として背棘の違いがある。
特に「9節のものは余り湾曲せずに立っている」(「日本のトンボ」より引用)とあり、他のネットでの写真でもその部分を見ているのだが、確かにたのエゾトンボ科のものより立っている。
が、この個体のものはどうにも少し寝ている様にも見える。以前羽化殻探しをした際に見つけたものも同様だった。
エリアでの違いがあるのか、個体差、あるいはヤゴの状態ではなくなっているからか。
今一度ガサ入れして確認するのが良さそう。

●待っている蜘蛛たち
探索時、多くの蜘蛛が草に止まっているのを見ていたが、先程の捕食の様子を見ていると羽化で登ってくるヤゴを待っているのかもしれない。
アオヤンマも羽化後襲われている個体を見ているが、そこではここより大型の蜘蛛が多数いて待ち構えているようにも見える。


by Nature_Oyaji | 2019-06-23 18:47 | トンボ | Comments(0)


<< アケビコノハ 交尾態      ネアカヨシヤンマ 羽化-3 >>