■タカネトンボ撮影中、近くで羽化していたヤブヤンマ
タカネトンボ撮影の合間に周りを確認すると何やらヤンマが倒垂中。
この池では昨年、ルリボシヤンマの産卵を撮影していて、この個体もルリボシヤンマと思って撮影。
倒垂からの撮影はブレブレのため翅が伸びた所からの写真ですが、当初ルリボシヤンマと思っていたが、どうやらヤブヤンマの様。
平地では時期的には産卵も始まっている。
この近くにはムカシトンボも生息しているので、気温が低いことも影響しているのかもしれない。
以前からここの観察をされている方に伺うと、ここでは過去ヤブヤンマは見たことがないという。
▼ヤブヤンマ(♂)3:47
▼3:51
SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS
SONY α7RIII+SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art
■今回の結果
●時期外れのヤブヤンマ羽化
不思議だがこれも一つの観察結果。
※あるサイトを通じて専門家の方からコメントを頂いた。
夏に羽化するトンボは春の羽化より羽化時期が長く、特にヤブに関しては8月の羽化も珍しくないとの事。
時季外れという事では無く、長期の羽化が生態に組み込まれているという事で、それは長期の産卵(時期の分散)に繋がっている。生き残り戦略の一つかと推測。
そう言えば
12月にがさ入れした際、様々な大きさのヤブのヤゴが確認出来た池があった。
その時は大小のヤゴがいることが不思議だったが、今思えば長期間の分散産卵の結果。これも一つの裏付け。
●遅めの時間帯での羽化
過去の観察ではこの時間帯でのものばかりだったが、今回は3:40頃だった。
共に見つけた時には倒垂状態だったので自然の状態での羽化。
今回の天候は雨があったわけでもなく、羽化時間帯のズレはアオヤンマでも見られる個体差によるものと思われ、ヤブヤンマでは自身初確認。