■厳しい冬もほぼ終わり、春の兆しの頃
冬の寒さと乾燥を乗り越え、ようやく春が近づきつつある今の様子を確認。
●ネアカヨシヤンマ
池はすっかり乾燥が進み、堆積した落ち葉は地面に近い部分で湿った部分が見られる程度。
所々に点在する朽木の裏にヤゴが潜んでいるのですが、ここは条件が良いのか見つかった直後はヤゴの周りはしっとりとしていた。
時折降る雨も貯まることもないのですが、それでも越冬ヤゴにとっては貴重な水分には違いなく、そんな水分で生きながらえているようだ。
1枚め撮影から数分も経過していない短時間の撮影とはいえ、乾燥した中ではすぐに朽木自体の乾燥が始まってしまった。
慌てて撮影後、もとに戻した。明日は少し雨が降るようなのでこの乾燥状態は少し潤うのですが、厳しさは変わりなし。
このサイズの個体はこの夏を過ごし、またもう一度冬を越してから羽化する個体。来年の再会を願って撤収。
SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS
●冬を越せなかったアオヤンマたち
朽木によっては池底の落ち葉の上に乗った状態のものがある。
落ち葉自体も水を含むことができるので、うまく雨水を含んで朽木との間で湿度を保てる場所もあるし、場所によっては乾燥が進むと葉も乾燥してしまい、ヤゴが潜んでいる朽木裏に空気が通りやすくなり、乾燥してしまう場所もある。
運悪く乾燥し易い場所を選んでしまうと、やはり待っているのは死ということになってしまう。
SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS
乾燥から逃れるように下の湿った葉の中に潜り込む個体もいるようですが、逃げ遅れるとこうなってしまう。
なぜうまく逃げなかったのかなと思いつつ、これも一つの自然淘汰なのかとも思ってしまう。