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オヤヂのご近所仲間日記

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2023年 07月 09日

都下清流のゲンジボタル

■車検後、夜はタカネトンボ羽化狙いで都下へ移動
この時期は毎年タカネトンボ羽化と、タイミング合うとヤブヤンマ羽化が狙える場所を訪問している。
そこはムカシトンボも生息している清流で、ムカシトンボの観察でも訪問している場所でもある。

21時頃に到着して早々、清流脇の杉林の中をゲンジボタルが飛んでいた。数としては数頭程度。
昨年も同時期に訪問した際も飛んでいたが、数が少ないので撮影はずっとスルーしていた。

タカネトンボ羽化個体確認
本日目的のタカネトンボ羽化確認。
いつも羽化している池脇の太めの木を照らすと、タカネトンボの羽化殻が3個ほど。
そして根元から2m、3mの所には大きなヤブヤンマの羽化殻を確認。

ただ残念ながらその木には羽化個体がいないので、池周りの草地や木々をチェックしてみたが羽化個体は見つけられなかった。
しかも太めの木以外では1個だけしか羽化殻なく、昨年よりは遥かに少ない。

気になったのは昨年まで見かけなかった(気づかなかっただけか?)モリアオガエルが6頭ほどいた事。
カエルのサイズからするとタカネトンボのヤゴは餌になってもおかしくないサイズなので、羽化で登ってきた際は暗がりなのだが食われてしまうのかもしれない。

ゲンジボタル撮影
車内で1時間ほど小休止したあと、またタカネトンボ探しをしたがその時も羽化個体はゼロ。
何も撮影しないのも残念なので、先程到着時に飛んでいたゲンジボタルを撮影。
元々撮影する予定もなかったので背景も撮影出来ていないのだが、それでもこんなムカシトンボが生息しているような清流に生きているゲンジボタルも記録しておきたい。

杉林を飛ぶゲンジボタル
時間的には23時近くなっていて何とか飛んできた1頭が写っていた。
都下清流のゲンジボタル_f0324026_18052948.jpg
SONY α7III+Carl Zeiss Batis 2/25
清流付近を飛翔するゲンジボタル
上流を見ると数頭飛翔しているゲンジボタルが見えた。
近くに行ってみるとその付近には飛翔中の個体や木の葉の上で光っている個体が20頭程。
これだけまとまっていたとは全く知らなかったので嬉しい発見。

やや見下ろすような場所からの撮影。
半月が登ってきていてやや清流域も明るくなっていたのでダメ元で一枚背景用の写真を撮り、その後はいつも通りのホタル撮影を実施。
今回は2時頃まで撮影し、それらを合成した。
都下清流のゲンジボタル_f0324026_18241856.jpg
SONY α7III+Carl Zeiss Batis 2/25
来年は飛翔エリアが確認出来たので、清流まで降りて低めの位置から撮影としてみたい。

■今回のまとめ
●タカネトンボ羽化
時期はあっているのだが、全く羽化が見られなかったのはここ数年で初。
個体数が少なすぎるが、昨年と異なるのはモリアオガエルの存在。
実際にヤゴを食べてる場面は見ていないのでなんとも言えないが、餌になっている可能性はある。
しかしながら水中では逆にモリアオガエルのオタマジャクシが餌になっている可能性。
トンボ屋視点がらでは、トンボが少なくなる事が気になってしまうが、今季少ない原因が気になる。

●ゲンジボタル
ホタルの生息域は高地もあるしごく寒の地域でも生きている。
ムカシトンボの生息地でも生きていてもおかしくないが、過去自分では観察や撮影出来ていないので少し驚き。
来年はタカネトンボ撮影の際は、夕方移動し先にゲンジボタルをしっかり撮影し、その後タカネトンボ羽化撮影としたい。

今回の撮影はタカネトンボが羽化していたら未撮影だった。タカネトンボ羽化は残念だったが今回はこのホタルの様子を残す事が出来たのは大収穫。


by Nature_Oyaji | 2023-07-09 02:40 | ホタル | Comments(2)
Commented by ホタル at 2023-07-17 18:18
お写真2枚目の、光跡が長く写っているのはメスのゲンジボタルです。深夜という時間帯からも、メスが産卵場所を求めて飛んでいる様子が写っています。とても貴重な記録だと思います。後を追いかけて産卵場所を突き止めれば、それもまた貴重な記録になったと思います。
Commented by Nature_Oyaji at 2023-07-18 08:24
> ホタルさん
長い光跡はメスのゲンジボタルとのご説明、ありがとうございました。 撮影中、2つの光跡が交わる付近にはいくつかの光が集まっていました。 他の多くは木の葉で静かに光っていましたが、ここには長時間光って集まっているようにも見えましたのでひょっとしたらこの付近が産卵場所の一つかもしれません。 次回訪問時、その付近がどんな場所なのか見ておきます。


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