1 2018年 03月 18日
■ムカシトンボ 上陸ヤゴ探し-2 3/4の茨城方面での探索に続き、今回は昨年羽化を撮影した都下のポイントで改めて探索。 ■今回の目的 ●都下エリアでの上陸ヤゴの確認。この時期では未確認。 ●昨年4/12に見つかった羽化直前個体にあった不可思議な膨らみの確認。 個人的には羽化時、背中が割れやすくなり、羽化しやすくするための変化ではないかと想像。 このエリアの羽化は4月上旬~中旬。 今見つかれば羽化まであと約3週間程。まだ羽化は先なので、例の膨らみは発生していないのではないか。 ただ個体差の可能性や、素人ゆえ全くの思い違いの可能性もあるので、まずは自分で観察です。 ■3ヶ所探索 ●昨年4/23に羽化を観察したエリア 上陸ヤゴは見つからず。 このエリアは元々他の場所より少し高地で平均気温が低いため、羽化時期は他のエリアより約1週間遅い。 上陸はまだなのかもしれない。 ●昨年4/16に羽化を観察したエリア 上陸ヤゴは見つからず。 既に時期的に上陸していても良い場所。 ただ隠れる石が多数あるような河原ではなく、枯れ葉が積もっており、面積も極狭い場所。 ひょっとしたら石の下ではなく、葉の下や木の根元などで過ごしているのかもしれない。 こちらの経験不足から見つけられないだけかもしれない。 ●4/16に羽化を観察したエリアから近い場所 ようやく発見 何度か羽化は撮影している場所。 昨年4/23に細流近くの石で羽化不全の個体を撮影した場所で、その細流からはここからしか上陸の場所はなさそう・・と思える所の石をいくつか退けてみた所、ようやく1頭だけ発見。 ▼細流から40~50cm ![]() ![]() ![]() Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO ●目的の不可思議な膨らみの確認 ▼昨年見つけた個体の膨らみ(赤丸部分) 白丸部分のものは、「中胸気門」。 ![]() 膨らみは見られない。 ![]() 「中胸気門」が良く見えるが、それ以外は明確な膨らみは見られない。 翅の裂け目になる部分が白くはっきり見えないのは、この3つの写真の中では上陸後の日数が一番少ない個体のためかもしれない。または体が乾き気味のためかもしれない。 ![]() 今回見つけた個体を羽化まで定期的に観察。同様の膨らみが発生し伸びていくのが観察できれば、個体差ではない事が言えそう。 ただ上陸ヤゴはまだ移動することが知られていて、移動してしまう可能性有り。 また何度も観察で覗かれると嫌がり、それがまた移動のきっかけになるかもしれない。 経過観察で確認出来れば良いし、または羽化直前の定位個体を見つけてチェックするのも有りなので、観察を続けたい。 ●ついでに・・ 昨年、頻繁に産卵場所を探して飛来していた細流ですが、良い産卵場所がなく通り過ぎるばかりでしたので、ワサビを移植していた所、見事に産卵を確認。 ![]() そこでせっかくなので近場の別エリアからワサビの若い株をまた移植。 産卵の頃にはしっかり大きくなり、またここで産卵写真が撮影出来ると思われます。 ![]() 今後のヤゴの変化、羽化の時期、また産卵の時期の訪問が楽しみです。 今回の不可思議な膨らみについて、ひょっとしたら素人ゆえ知らない事かもしれません。 ご存知の方、教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。 虫友Tさんから回答を一つ頂きました。 ヤゴ首付近の左右にあるものは「中胸気門」だそうで、成虫にある気門になる部分。
ヤゴの間は閉じていている。 羽化の際(ヤゴから抜けでる際)、ヤゴ殻に紐状のものが残りますが、それは成虫の気門の穴を塞いでいた紐で、羽化と同時に紐が抜け気門として開放・働き始める。ヤゴのもう少し後ろに残る紐は「後胸気門」だそうで、成虫の胸部には左右2ヶ所、計4ヶ所だそうです。 ありがとうございます。 ▲
by Nature_Oyaji
| 2018-03-18 18:59
| トンボ
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2018年 03月 18日
■ホソミイトトンボ 春の観察 午前中、虫友Tさんが訪問してくれていて(虫友Tさんブログはこちら)、3頭いるのを確認済。 午後、こちらの訪問は15時過ぎで気温は約12℃程度。 取り敢えず越冬場所観察は終了で、今後の観察は 1. 越冬場所エリアからの移動はいつ頃からか 2. 婚姻色への変化はいつ頃からか(以前、越冬色への変化は観察済) ●現在、越冬エリアにいる個体たち(皆、虫友Tさん、虫友Iさんが見つけてくれていた個体を今回確認させて頂きました) 今日の午前中も暖かかったため飛びそうな雰囲気だったようですが、昼過ぎには日影になったため、トンボ自体の温度はそれ以上上がらなくなりそのまま居残りの状態へ。 ▼以前、柑橘系に単に枝がぶら下がっていた場所の個体(同じ個体かどうかは不明) ![]() Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 ▼その個体の色の変化を確認したものの、今の時点ではまだ色の変化は見られない ![]() Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro ▼頭上付近にいた個体-1 ![]() Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 ▼頭上付近にいた個体-2 珍しく若干緑が残る枝で静止中。 それにしても見つけにくい所の個体で、こちらも見つけてくれた虫友Tさんに感謝。 ![]() Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 越冬開始時期にはメスも同じエリアにいましたが、いつの間にか全て飛んで移動済。 今現在どの様に過ごしているのか、どこにいるのか不明のまま。 産卵時にはオスメスとも田んぼ付近に集まりますが、春先のこの時期はメスはオスとは違う行動パターンなのかもしれません。 それも新たな疑問として今後も観察です。 ▲
by Nature_Oyaji
| 2018-03-18 17:43
| トンボ
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