2020年 12月 26日
■11/22に訪問した観察場所へ1ヶ月ぶりに訪問 昨年の台風でうっそうとしていた杉の多くが途中で折れてしまい、環境激変で迎えた2度めの冬。 一昨年は池近くのヒノキで10頭程、そして台風のあった年は数頭の確認で終わっていた。 今季は前回の11/22は同じエリアで1頭を確認していたが、今日はゼロ。 ●越冬場所崩壊 越冬していた場所をチェックしながら奥に移動。 沢山あった目の高さほどの越冬に適した枯れた枝は写真のようにすっかり落ちてしまい、歩いていても風が通るのがよく分かる環境に変化。 iPhone10 ●更に奥の場所へ この場所はかつての環境を保っている場所で、過去は数頭越冬している個体を確認していた。 暫く探しているとなんとか2頭確認 ▼高さ2.5m程の場所での越冬個体 SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ▼こちらは1m程の低めの場所での越冬個体 SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 池近くで越冬していた個体が多かったのですが、環境変化でこの場所を嫌って別の場所で越冬している可能性があるので、この地では改めて探索が必要。 ■今日の結果 ●確認は2頭 池から遠い所ではあるが、過去見つけたことのある付近で2頭を確認。 越冬環境を求めて過去の場所ではない所に集まっているに違いないので、また次回探索エリアを広げてチェックが必要。 都下のもう一ヶ所も確認が出来ていないため、また心折れそうではあるが楽しんで探したい。 ●新たな越冬環境 昨日虫友Tさんから連絡があり、田んぼにあるイネ科植物が密に生えている中で見つけたとのこと。前回、田んぼ周りにいるのを見つけていたが、何処で越冬しているか不明だったもの。過去越冬個体がいた竹やぶではないかと思っていたが、違うようだ。 イネ科植物密集地は雨は当たりやすいが風の通りがないため、分け入った中は暖かい状態で、新たな越冬場所としての可能性がある。 機会を見てそのイネ科植物密集地の中でどの様に過ごしているか確認しておきたい(連絡ありがとうございました)。 また未解決の2ヶ所については、同様な環境もあるはずなのでまたそのような場所での探索としたい。 #
by Nature_Oyaji
| 2020-12-26 13:29
| トンボ
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2020年 12月 26日
■酷暑の夏 8月は過去経験したことのない酷暑だったが、トンボたちは順次生殖活動の頃となった。 ●8/15 オベリスク倒立のミヤマアカネ ●8/15 ハネビロエゾトンボ交尾態 ハネビロエゾトンボの交尾態も未撮影だったが今季はようやく撮影出来た。 オスがメスを捉える場面も偶然撮影。 ●8/16 コシボソヤンマ 青目オスの飛翔と交尾態・産卵
●8/22 エゾトンボ ●8/22 スナアカネ 長野で新鮮なスナアカネを確認。 ●8/30 カトリヤンマ交尾態 ●9/9 アキアカネ ●9/13 ホソミイトトンボ 越冬型羽化 今季最後の羽化撮影。 ●9/20 マダラヤンマ 飛翔と交尾態 ●9/21 ミルンヤンマ産卵 ●9/27 オオアオイトトンボ産卵 ●10/3 カトリヤンマ産卵 ●10/18 コバネアオイトトンボ産卵 過去、成虫は撮影していたが交尾態・産卵は初撮影。 ●10/18 マダラナニワトンボ産卵 ●10/25 早朝朝露をまとったオツネントンボ・ミヤマアカネ 新たなホバリングポイントを探して撮影。 ●10/30、11/15 キトンボ飛翔・交尾態・産卵 今シーズン最後の産卵撮影 そしてまた秋から冬へ。 ご覧頂きありがとうございました。 #
by Nature_Oyaji
| 2020-12-26 01:33
| トンボ
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2020年 12月 25日
■6月 ヤンマたちが羽化開始 7月は大雨と梅雨寒で機会喪失 6月11日に関東は梅雨入りした。ほぼ平年並み。 コロナの影響でよく撮影で訪問していた公園などが閉鎖となってしまった。毎年撮影をしていた所もあり、定点観察が出来なかったが、逆に人が入り込めない事が良い影響があるものと期待したい。 6月はヤンマたちが順次羽化となる頃。平日、仕事を終え、帰宅後羽化開始の21時を目指して出発するのですが、時に0時を過ぎる頃まで見ていると、帰宅が2時で、数時間寝て出社するという事もザラ。 辛い時期でもあるのですが、それでも楽しい時期でもある。 7月は雨が多く、また梅雨寒に加え、天気の悪い周期が週末と重なり、観察機会を逸してしまった。こればかりはどうしようもなく空を見上げてのため息ばかりだった。 ●6/9 アオヤンマ羽化 アオヤンマの羽化時間帯の確認で3年程夜の観察(20時~0時)を行っていた池の環境が悪化(アメリカザリガニ急増)。現在は全く見られなくなった。 大型のヤブヤンマの羽化は殻から出るためなのか、いつもダイナミックに自ら大きく体を揺するが、それでよく落下しないものだなと見ている方がハラハラする。 普段は夜中の羽化ですが、今回は初めて明るくなってからの羽化。ストロボを使わず少しのLEDライトでやや長時間露光での撮影としたので、明瞭ではないのですが雰囲気を優先。オスメスが近くで羽化してくれたのも嬉しかった。
●6/17 マルタンヤンマ羽化 この場所が自宅から一番遠い所で、経費節減でほぼ高速道路を使わず移動するため、片道3時間は辛い。この日は帰宅が明け方4時。2時間ほど寝て出社した。 実はアオヤンマの産卵はまだ未達だったが、今季はようやく達成出来た。歩いていて偶然見つかったのだが、一度出会えると探す時のポイントなどが分かるので、その時期にフィールドを頻繁に訪問するのは大事。 ●6/12 ヒヌマイトトンボ 生息地は自宅から数十分程で近いのですが、ヤンマの撮影を優先してしまうため観察はやや放置気味。羽化は未だ定位からは未撮影で、産卵も未達。 羽化は時に午後テネラルを見たこともあり、生息場所が汽水域のため、満ち引きに関係して遅い羽化だったのか? と思って一時潮の状況をアプリで確認しながら訪問していたのですが、羽化自体他のイトトンボでも割と早いので関連はないのではと思い始めている。 数年かかったが昨年ようやく羽化場所と時間帯が確認出来た。越冬はヤゴで流れのある砂地が生息場所らしいので、ヤゴ探しも行っているのですが未達。ヤゴ探しもこの冬には行っておきたい。 同じ田んぼに生息している。カトリヤンマ撮影は結局は今季はこの1枚のみ。平日早起きして4時過ぎに撮影し、すぐ帰宅後出社。 昨年ようやく羽化撮影出来た種。この場所も昨年の台風で山崩れで一時細流が埋まっていた時期があった。その生息自体が気になっていたが、無事羽化に出会うことが出来た。 関東に生息するヤンマで唯一羽化撮影出来ていなかった種。昨年も同じ頃訪問予定をしていたのですが、台風のため断念し1年待っての訪問。 ただ7月は大雨や梅雨寒が続いていて、訪問日も気温が低い等条件が悪かったのですがダメ元で訪問。定位からの撮影は未達でしたが、なんとかオス2,メス1の羽化を撮影し、ようやく関東生息の13種のヤンマの羽化撮影を達成。今季一番の達成感のある遠征だった。 ネアカヨシヤンマの交尾態は一昨年一度撮影しているのですが、高い所で静止したこともあり、今季の一つの目標としていた。だが今季7月の雨は週末に重なってしまう事が多く、また時間帯などもまだ十分情報がなく、8月上旬まで探索したが7月に一度目撃出来た程度で終了。狙ってはダメとの教訓を得たものの、もがくことで得られる事もあるので来季もやはり同じような活動となりそう。 生まれ故郷の町での撮影。ミルンヤンマも生息しているのでミルンヤンマ探索で訪問でしたが、ミルンヤンマの羽化には出会えず(後述しますが観察時間帯が間違っていた)コシボソヤンマに出会えた。地元撮影ということとシダでの羽化は初めてでその記念。 ルリボシヤンマの羽化は定位からは未達だったが、今季初めて定位している個体を見つけることが出来撮影開始。ただライティングを嫌って開始が遅くなってしまった。そして車に忘れ物を取りに行って戻ると、10分も満たない間に裂開からだいぶ進んでしまっていた・・。裂開からの羽化撮影が目的だったので悔しい思い出ですが、改めて裂開から倒垂直前までは短時間で進むという事が身に染みた日。 ライティングの偶然ですが、反対側から当てての撮影では体が透けて見えて思わぬ姿を見ることが出来たのもちょっとした発見だった。 なお、この日も平日で帰宅はいつもの4時位。寝てしまうと起きられそうになかったので朝風呂後、通勤中の電車内で爆睡。体が持たないのですが、子供と同じで興味優先で前後も考えずの行動。 今季の目標の一つだったミルンヤンマ羽化ですが、3年越しでようやく達成出来、今季の活動の中でマダラヤンマに並ぶ達成感のある結果。今季もこの撮影まで他の羽化探しも兼ねていたが10回以上ミルンヤンマ羽化探しをしていた。 過去の観察で羽化殻が見つかるので時期はわかっていたものの、時間帯が不明だった。結果的には明け方羽化が始まるということがわかったので、今考えてみれば羽化する時期に一晩いれば羽化時間がわかったはずなのですが、平日の訪問では0時頃には撤収していたり、タイミング的に訪問出来なかったりで3年かかってしまった。 羽化自体は沢からは1時過ぎから動き始め、定位は5時前後、処女飛翔は7〜8時前後の結果。また羽化直前は沢の石などの下にいて、水から上がっていることも確認。 ヤンマたちの羽化観察は8月上旬のこのミルンヤンマ達成で終了。 続く・・ #
by Nature_Oyaji
| 2020-12-25 07:12
| トンボ
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2020年 12月 24日
■2020年の記録 2020年はトンボシーズン開幕とともに新型コロナウイス蔓延となり、過去経験したことのない異常な1年となった。活動についてはフィールドではほとんどが一人だったり、時に種類によっては2人での探索やそれ以上の人数での撮影もあった。基本的には外での活動ではあるのですがソーシャルディスタンスを保っての活動とし、幸い感染もなく無事年末を迎えることが出来た。 また私事ですが3月末で無事定年となった。現在は同じ会社で契約社員として今までと同じ仕事をさせて頂いていて、休日は正社員の時と同じ土日。そろそろ夜中の羽化撮影や車中泊での活動などが辛くはなってきたのですが、好奇心が衰えることはなく、体調に気をつけながら引き続き観察をしていきたい。 さてトンボ撮影を本格的に開始して6年目のシーズン。 今年も想い出深い出会いが多数あった。今回は加納さんの本の構成を真似て、季節ごとに振り返ってみたい。 ■春の頃 3月~6月上旬頃まで ●3/14 雪の日のホソミオツネントンボ ●3/28 シオヤトンボ羽化 今季の羽化シーズン開幕。 ●4/11 ホンサナエ羽化 千葉県内でのオツネントンボは過去観察できる所を探しているのですが、唯一船橋の高校のビオトープで発生している程度でしか見つけられずにいた。 この日、アオモンイトトンボなどの観察で訪問した調節池で偶然オツネントンボを発見。その後生殖活動確認で何度かいってみたのですが、それ以後はその姿を見ることが出来なかった。 どうしてここにいたのかは謎ですが、引き続きこのエリアで生息していることを願って今後も探してみたい。 ●4/19 ムカシトンボ羽化 昨年の10月の台風の爪痕はこの生息地にも多数残っていて、山道が無くなっていたり地形が変わったりしていた。ただトンボたちはしっかり生き残る術を身につけて生き抜いてきていて、今季も無事出会うことが出来た。 春の川も羽化が始まった。 春爛漫の里山での一枚。 初の定位からの撮影。昨年はこの頃、数日を費やして狙ってみたものの寒の戻りで全く出会うことが出来ず、数年後しでの結果。複眼には反対側の山と太陽が映り込み、トンボに変化するのを祝うかのような印象的な場面だった。 ●5/3 ホンサナエ産卵 卵塊作り中。 ●5/5 ムカシトンボ飛翔 ●5/9 サラサヤンマ羽化 毎年この時期、ここでの撮影を楽しみにしている。いつか羽化前のヤゴの姿を見てみたい。
●5/17 ホソミイトトンボ産卵 多数のホソミイトトンボがいるのだが、この場所だけまだ越冬場所が特定出来ていない。 暖かくなった水田にウエダーを履いて体育座り状態で待機。お尻に春の暖かさを感じながら待っていると、近くで多くのホソミイトトンボたちが一斉に産卵開始。トンボと一緒の至福の時。 ●5/23 コフキヒメイトトンボ ゲンジボタル撮影を兼ねて初めての四国訪問。 ●5/27 ウチワヤンマ羽化 加納さんが撮影された場所と同じ場所で毎年撮影している一枚。今季は5/15に羽化を初確認。 ●6/6 超老熟のオツネントンボ 毎年観察している場所でのオツネントンボ。複眼に現れるブルー部分ですが、1枚目は5/2のもので強いブルーが確認出来た。そして6/6では全体が濃い群青色に変化していた。 ●6/6 グンバイトンボ羽化 昨年初めてオスの軍配部分が出る場面を横から撮影したが、開き方が良く確認出来なかったので、今季は頭部側からの撮影を狙っての訪問。無事にオスの羽化に出会え撮影。過去本で読んだ観察者の記述では「パッと開く」といった表現がされていたが、それは以下のように膨らんでいくからと思える。 1.軍配部分は脚の殻の中ではしぼんだ風船状態で付いている(と思われる) 2.羽化が進むと、脚が抜け出る時は既に胸部分が抜けた空間部分を通過するが、軍配部分は脚の殻からその胸部の空間部分で開放されるので体液により膨らみ始める 3.そして殻から出る時には更に開放されて一気に開く様に見える と考えている。 ●6/7 サラサヤンマ産卵 羽化から約1ヶ月での産卵。真横からの撮影が出来ず。 ●6/7 ヨツボシトンボ羽化 過去はもっと春先での羽化撮影でしたが、こちらではまだ続いていた。 ●6/8 満月とウチワヤンマ 満月と一緒に撮影出来る日を狙っていたもの。天気に助けられた一枚。 続く・・ #
by Nature_Oyaji
| 2020-12-24 07:13
| トンボ
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2020年 12月 20日
■明日の最接近は撮影出来ないので今夜最終日 今回は手持ちレンズで最望遠の840mmで撮影し、現像後トリミングした。 ●三日月 望遠鏡ではないので小さな衛星はしっかりした点にならないし、土星も輪が見えず光る楕円までしか撮影出来ませんが取り敢えずは満足。 スカイツリー上部に近づいた場面。いつものように土手を移動しながら場所を探索して撮影。
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by Nature_Oyaji
| 2020-12-20 22:06
| 星
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