2020年 12月 06日
■房総のルーミスシジミ観察 毎年この時期に一度は訪問しているルーミスシジミ。 今季は幼虫や夏場の様子なども観察しようと考えていたものの、トンボ撮影で時間が取れず未達。 6:30過ぎに活動開始。気温は10℃を下回っていてかなり寒い。 雲が完全に消えてくれないので、なかなか気温が上がりにくい状態。気温が上がらないとルーミスシジミは活動しにくいので開翅した姿が見られない可能性もある。 ●オオキンカメムシ 毎年同じ頃の時間帯で観察。 初めは見つからなかったが、ようやく1頭みつかった。このエリアに10頭ほどバラけて越冬中。 集団での越冬は見つからなかった。 個体数がかなり少なめ。 別の場所で越冬している可能性もあり、これから本格的な冬になるにつれて集まってくる可能性もある。 SONY α7RIII+SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN ●9:00過ぎ移動 ルーミスシジミのいるポイントへ移動。 途中の日当たりの良い場所ではホソミオツネントンボを見かけるのだが、擬態していそうな場所も探してみたが、見つけられず。 ポイント着。ここもまだ太陽が当たる前で冷えていて10℃を超えていない。 暫く集団を探してみたが、見つけられなかった。 9:30頃、昨年も居場所を教えていただいた方が来られ今年も2ヶ所の越冬場所を教えていただいた。 ▼5頭の集団 3mほどの高さの場所で、完全に緑色の葉にいた。 通常は茶色や一部葉の色が茶色になった部分がある葉を好むのだが、完全に緑色の葉にいるのは珍しいとの話を伺った。高い所で撮影出来る角度がなくこの1枚のみ。 SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ▼2頭の集団 先程探したエリアにいたもので全く気づかなかった。高さは1.7mほど。 こちらは完全に茶色に枯れた葉で越冬。 SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS ●10:20過ぎ 気温は12℃程 集団の写真撮影中に地面に降りてきたと声をかけて頂いた。 ▼ルーミスシジミ-1 右後翅に痛みがある個体。 SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ▼開翅 ようやく開いてくれた。翅に痛みがあるのが残念だがそれでも美しい今季初のルーミスブルー。 SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ▼ルーミスシジミ-2 3m程の場所で静止。こちらは降りてくることがなかった。時々移動して開翅。 SONY α7III+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ●12時を回ったが気温上がらず撤収 12℃は超えたものの、雲が時々流れてくるため安定して太陽が当たらず地面も温まらない。 一度降りてきかかったが地面付近に来た所で地表に近い空気が冷えていたためか、そのままUターンして上に戻ってしまった。 暫く待ってみたがこれ以上は条件が良くなりそうになく、撤収。 ご案内頂きありがとうございました。 ●ホソミオツネントンボ 沢から出た日当たりの良い所でふわふわ飛んでいた個体。本日初のトンボ撮影。 活動する13℃は超えていたので飛んでいたようだ。 過去は先程のオオキンカメムシがいたエリアで撮影していたのだが、今回は見つからずにいたので嬉しい。
SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS #
by Nature_Oyaji
| 2020-12-06 18:17
| チョウ
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2020年 12月 06日
■ロケハン続きで野島崎灯台まで南下 星空を求めて南下して行き、とうとう23時に房総の最南端の野島崎灯台に到着。 ロケハン実施し、有名な白いベンチなどを確認したが、雨上がりの夜でまだまだ雲が抜けず撮影出来ず。 せっかくなので真夜中の屏風岩と星空を撮影。 干潮は2:30頃だったのですが1:00頃撮影。
SONY α7III+SIGMA14-24mm F2.8 DG DN Art(F9.0、20秒、ISO4000) #
by Nature_Oyaji
| 2020-12-06 01:58
| 星
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2020年 12月 05日
■来週末はふたご座流星群 来週末、ふたご座流星群は13日夜から14日明け方にかけて極大を迎える。 今年は2年前に購入したものの放置していた赤道儀「スカイメモt」を活用し、放射点に合わせて撮影し、放射状に飛ぶ流星の合成をやってみたい。 事前にネットで房総半島で星撮影スポットをチェック。 ホタル撮影で訪問したことのある平沢ダムやその付近のダムも星撮影スポットらしい。また外房の雀島や何度か訪問したことのある東浪見の鳥居、大波月海岸からも良さそう。 土曜夕方からのロケハンに行く前に、部屋で先程のスカイメモtテスト。 東京で赤道儀を使用する際は約35度ほどの角度にしてセットが必要。市販の35度にしたプレートを購入すると手間や三脚上で低めにセット出来るので色々メリットがあるのですが、とりあえずは三脚に取り付けてあるBENROのギヤ雲台「GD3WH」を活用し、35度はiPhoneアプリを使って角度をセット。 そこに自由雲台をセットしたスカイメモtにカメラ・レンズセットを固定し、動くことを確認。 またかなり前に鳥撮影用として購入していたBORG71FLと赤道儀と組み合わせて星雲などの撮影もやってみたいと思っている。 ●天体望遠鏡のピント合わせには「バーティノフマスク」 ピント合わせの際はSONY α7RIIIなどで星を拡大して目で合わせていくのですが、最近は目が悪くなってきたこともあり、どうにも合わせにくい。 その星のピント合わせについて調べていた所、「バーティノフマスク」なる便利グッズがあるのが見つかった。市販もされているようですが、ネットで自作用のファイルが作れることがわかり、物は試しで自作してみることにした。 ▼バーティノフマスクファイル こんな形で出力出来るので印刷。 ▼ダイソーで「黒の厚紙」「カッティングマット」を購入して自作 折り目をつけてとりあえずBORG71FLの先端にテープ止めしてテスト ▼テスト画像 原理はわからないのですが、「星の光がこのスリットを通ったときにできる回折光を見て、ピントの良否を判断するというピント支援ツール」だそうで、6本の鋭い光が均等に出る位置がピントがあっていることになる。 実際にBORG71FLにテープで固定して火星にピント合わせをしたもの。 切り取り部分は雑でしたが、しっかり使えることを確認できたのは嬉しい。 ●星雲撮影 テストでプレアデス星団を撮影してみた。 赤道儀を使い、撮影は20秒を8回行い、ノイズ用のダークフレームも撮影し、それらをフリーソフト「Sequator」を使って合成。 取り敢えずは星がしっかり止まって撮影出来ることは確認できたものの、青系の色合いが出てこない。 この色調を出す方法についてはまた勉強。 SONY α7III+BORG FL71(400mm)
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by Nature_Oyaji
| 2020-12-05 20:28
| 星
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2020年 11月 28日
■久しぶりに神奈川方面のホソミイトトンボ観察 11/22の千葉、11/23の都市公園に続き、今季3ヶ所目のホソミイトトンボ観察。 この生息地は虫友Tさんと苦労続きの中、ようやく初めて越冬個体を見つけた思い出の場所で、今年で4年目の越冬シーズン。一緒の観察も久しぶり。 この越冬場所となっているエリアには、高い木に囲まれたやや日当たりの悪い場所と、太陽がよく当たる開けた場所がある。 まずはまだ本格的な越冬状態ではないが、先週も同じヒノキの葉に静止していた個体がいた日当たりの悪い場所に案内頂き、確認出来ている場所を教えてもらい撮影開始。 虫友Tさんは 10時を回って気温が活動目安の15度を超えてきたので、日当たりの良いエリアの様子確認で移動。 ●やや見上げる程度の場所にいた♀ 観察当初見た時は木の枝に並行に止まって潜んでいたが、やや気温が上がり斜めの体制に変化。こちらの視線も気になっていたのもありそう。 並行状態でももちろん回転逃避でこちらの視界から消えようとする。 止まっている場所は、枯れて落下した枝が引っかかった不安定な所。風で揺れたりするが、案外こんな所も越冬場所として好んで止まる。 おそらくは鳥などが餌探しでは止まれないので、あえてその様な場所を選んでるものと想像。 SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ●ヒノキの葉に潜んでいる個体 いずれも緑の葉の中にある枯れた茶色の葉の部分に静止。やはり擬態として似た色の部分が好み。 ▼2♀ SONY α7RIII+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ▼こちらも2♀ SONY α7III+SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN ▼こちらは 1♂、2♀ ただ撤収時に確認すると更にもう一頭見つかり、計4頭がすぐ近くで潜んでいた。 F22まで絞って撮影。 SONY α7III+SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN 撤収時にも数頭見つかり、この日陰エリアには11頭程を確認。 ●11時過ぎに温かいポイントへ移動 先に移動していた虫友Tさんの観察で、今日は10時過ぎ、やはり15℃を超えた頃から高い場所から下に降りてくるホソミイトトンボを確認していた。 こちらのエリアは温かいためか、過去越冬場所となっていたチャノキなどで静止している個体はなかった。 SONY α7III+FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 上から降りてきて摂食行動後、こちらが撮影で近づこうとすると上方向へ逃げてしまう。 暫くするとまた降りてくるのだが、12時を回った頃から降りてくる個体が少なくなったため観察終了。 お疲れさまでした。 ■今日の結果 ●静止個体は11頭程確認 温かいエリアにいる個体は活発に摂食行動中だが、この日陰エリアにいる個体は先週から同じ場所にいる個体もいたと聞いた。 まだ越冬には早すぎで、このまま動かない事は考えにくいので、今後の動きなどが気になる(が、個体識別が出来ないのでいなくなった・・を確認する程度か)。 ●田んぼでは1頭カトリヤンマを確認 探雌行動をしているような個体が見つかり、追ってみたが何か餌となる虫を捕らえてそのまま林に消えてしまった。 撮影は出来なかったが、生息確認としては自分の中では一番遅い時期。
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by Nature_Oyaji
| 2020-11-28 21:28
| トンボ
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2020年 11月 23日
■出会える日は特別な日か・・ 連休最終日の3日目。 早朝、秋の越冬トンボ三種観察は残りのオツネントンボ観察が残っていた事もあり、今日はどうしようか迷っていたのですが、結局は遠出は次回として久しぶりに鳥撮影も出来るよう望遠も用意して出発。 以前よく鳥撮影をご一緒していた方に様子を伺うと、丁度冬鳥が来る前でまだ冬鳥撮影には早い。一部タゲリは飛来、チョウゲンボウもいつもの場所に行けば見られるとの話を伺ったので、まずはその場所を訪問。ただタゲリもチョウゲンボウも出会うことが出来ず、いつものカワセミ池に移動。 ▼カワセミ池 モミジもだいぶ色づき、カワセミも見られたが撮影する気にならず様子を見ていると、久しぶりに近くにお住まいの方にお会いでき、この近くの観察情報を教えて頂いた。 その中には今年のこの近くの田んぼでのアキアカネは、昨年よりだいぶ遅く9/25頃だったとのありがたい情報もあった(ありがとうございます!)。 池周りを一回りして移動。 iPhoneX ▼都市公園に移動 一昨日訪問したが残念ながらホソミイトトンボに出会えていなかったので再訪問。 朝から色々回ってきたが、ここが今日の目的の場所で12時前に到着。気温は20度近くで暖かい日。 いつもカメラバッグを置く場所には既に家族連れがミニテントを張るなどで場所がなく、観察エリアの端の空きスペースを見つけてバッグを下ろしたのですが・・下ろした直ぐ近くで何かが飛ぶのが見えた。 慌ててカメラをセットしてまずは証拠写真を1枚撮影。 SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS 前回出会えなかったホソミイトトンボだった。 もう一枚、近くに寄ってみたが逃げられることもなく撮影すると何やら摂食中だった。 SONY α7RIII+FE 90mm F2.8 Macro G OSS この撮影後、広角レンズに変更途中に風に乗って何処かへ行ってしまい、周囲を色々探し回ったが再び出会うことは叶わず。ホソミオツネントンボにも出会えず、今日はこの個体のみで終了。 さてさて・・出会えるまでの今日の出来事を考えると、鳥を見に行った時間も、知人との話も、あれもこれも少しでも時間がずれたらこのホソミイトトンボには出会えなかった可能性があり、バッグを置いた場所もたまたまスペースが無く、空いていた場所まで移動した所で出会えるとは・・。 こんな偶然の積み重ね結果での出会いというのは、見えない何かによって予め特別に仕込まれていたのでは?と思ってしまう。 出会いの神様のしわざか・・。 ●別のホソミオツネントンボ越冬場所再訪問 前回、夕方でしっかり見つけることが出来なかった場所。 木の上の枝や、落ちている木の枝先なども注意して探索したが、とうとう1頭も出会えず。 足元にはクロスジフユエダシャクのオスが数頭飛んでいた。 また次回探索。 ■今日の結果 ●ホソミイトトンボ(♂) 気温が20度程で活発に摂食行動中だった。見つかったのは日当たりの良い場所で、今の時期に良く見つかる環境そのもの。 体色変化は過去の観察では胸から色が変化していき尾部先端が最後。この個体はまだ尾部先端に青色が残っていて、このエリアは暖かく色の変化が遅めの結果と思われる。 昨日のホソミイトトンボは完全に越冬色に変化済だった。複数の観察場所があるとその場所での環境の違いなどが見えて面白い。(ただ今日の場所は個体数が少ないので比較場所としては微妙) 別の場所の観察ですが、11月になると羽化場所から移動し始め、日中が15℃を超える暖かい日が続くうちは木の上部で過ごしていることが多い。 晴れの日で気温が15度程を超えると降りてきて摂食行動するのですが、今日の個体は正にその状態。午後気温が下がり始めるとまた木の上に移動。 見失った時は12時を回った頃で気温もまだまだ高いので、探しても出会えなかったのは満腹になり一旦上に行ってしまったためかもしれない。 #
by Nature_Oyaji
| 2020-11-23 18:29
| トンボ
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