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オヤヂのご近所仲間日記

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2019年 02月 03日

越冬トンボ観察-17 越冬中のネアカヨシヤンマとアオヤンマのヤゴ


10月下旬の観察では、水がなくなった湿地内に転がっている朽木には湿気も十分あり、それらをひっくり返すとその裏側には高確率でヤゴを確認する事が出来た。

あれから約2ヶ月少々。
先日雪が降ったものの、季節的には相変わらずの乾燥状態で、朽木や落ち葉などの環境の変化の確認と、ヤゴたちの状況確認で訪問。

●日光
10月下旬では湿地の上を覆っていた広葉樹の葉はまだ落ちきっておらず、湿地への日光は遮られていたが、今はすっかり葉も無くなり、朽木や落ち葉には直射日光が当たる状態に変化。以前は少し遠くの葉の残る広葉樹に太陽が隠れるため、16時前で日陰になったが、現状では朝から当たり始め、夕方も遅い時間帯(今日現在で日没は17:10(東京))まで当たる場所もあり、乾燥は進んでいる。

●朽木や落ち葉の湿気
朽木を触ってみると湿気はあるものの、乾燥が進んでいるのがわかる。
昨年落ちたばかりの固い葉の下には、適度に分解が進んだ数年分の落ち葉があり、湿気を持った状態。

●ヤゴ
そんな状態の中、前回見つかった場所を確認。
良く日が当たる状態になったエリアでは今回は見つけることが出来なかった。

別なエリアは西側に常緑樹や竹が並んでいることで、午前中は少しは当たるものの、午後はほとんど太陽は当たらない。
そのエリアの朽木やより深い所の葉などはまだまだ湿気を保っていて、朽木をひっくり返すと高確率でヤゴが見つかった。

▼アオヤンマ
以前は朽木につかまっていたが、今回見たものは全て地面側にいた。
大きさはほぼ皆同じ。約2.5cm前後。
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Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro+STF-8

▼ネアカヨシヤンマ
こちらは朽木裏側にいた。
約2cm程の大きさ。今回の探索ではこの1頭のみ。
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Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro+STF-8

■今日の結果
●2月になり乾燥は続く
季節的に乾燥状態。
ただ乾燥が進んだとはいえ、どのエリアも表面から深い所はまだまだ湿気を保っている。
その深い場所から蒸発した水分は朽木で結露し、朽木に取り込まれるなど良い環境を保っている所もあり、そんな所を選んだヤゴが生き残りやすいと考えられる。

●ヤゴ
▼アオヤンマのヤゴ
皆朽木側から地面側に移動。地面と朽木の間の狭い空間で越冬しているのですが、それでも地面側の方が呼吸するのに好都合なのでしょう。
そう言えば虫友Iさんが別の場所で同様に地面側にいた個体を見つけていて、結露した水分を尾部先端からペン先がインクを吸い込むように取り込んでいる所を見ていた。地面側にいる体勢の方が、裏側へ張り付いているよりヤゴ自体の体型からもより水分は吸い込みやすい。

そう思いながら今日の写真を見ると、そんな事をしているように見える。
この乾燥している時期にはそんな行動を取るのかもしれない。
来年も同様に体勢が変わるのか、確認しておきたい。

▼ネアカヨシヤンマのヤゴ
朽木側にいた。体がまだ小さく、朽木側でもまだ問題無いのかもしれない。

前回多数見られたヤゴたちですが、今回は少数。
乾燥が進むと、ヤゴたちはもっと深い場所(湿度が高い)所に移動すると、以前ここで観察されている方から伺った。
現在はその結果、目にできるヤゴが少なかったと想像。

次回、また季節が進んだ1ヶ月後位に訪問予定。


by Nature_Oyaji | 2019-02-03 19:45 | トンボ | Comments(0)
2019年 02月 02日

越冬トンボ観察-16 房総へネアカヨシヤンマの越冬ヤゴ探し

■今日の目的のネアカヨシヤンマヤゴ探し
先週頂いた観察論文では、九十九里浜に広がる田んぼには広く浅くネアカヨシヤンマが分布していると記載されていた。
観察されていたのは休耕田付近の自然の小湿地(用水路は誤りでした。ご連絡ありがとうございました)。水は不定期的に入ったり枯れたりを繰り返している場所で、冬には枯れてしまう。
改めてGoogleMapで怪しい休耕田を何か所かピックアップし、順に訪問探索。

●ポイント-1
田んぼ内に残されていた大きめの林。林を囲むように用水路があり、その中の一部を探索。
タニシの殻は多数あるので、最後まで水が残っていた部分と思われる。
水路の底は固めで、落ち葉は少なく、タニシ殻があった付近をトングで葉をひっくり返すもどうにも居そうにない。(水路でも条件が良ければ生息しているらしい)

●ポイント-2
その場所から内陸方向へ2km程移動した山間。
行ってみると休耕田が何枚も広がっていて、ガマやカンガレイを始めとする湿性植物が生えていた。
休耕田の端の場所などは水も少なく良さそうな環境。暖かくなったら再訪問。
張った氷を退けて少し網でガサ入れ。エビなどがかかったがそれ以外は特に見つからず。
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iPhoneX
●ポイント-3
建屋があるエリアの林の中の直径約20~30m程の池。
以前ここにもネアカヨシヤンマがいると伺っていた場所で今回初訪問。夏場などは水が多いようだが、今日見た所では真ん中に少し水が残っている状態。
干上がった部分は踏み入れても数cm沈む程度で少し硬め。その干上がった部分をトングでひっくり返すと落ち葉はかなり堆積していて、別のネアカヨシヤンマヤゴを観察した場所と良く似ている。

朽木が多数あるので順番にひっくり返し裏側を確認したり、トングで付近の葉を退けてみたりを1時間以上やってみたが残念ながらヤゴは見つからず。

半分諦め気味に埋まっていた大きめの朽木を少し引っ張り出し、その時盛り上がるように出てきた落ち葉や泥をまたトングで探索。
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Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

するとようやく1頭のヤゴを発見。恐らく朽木に張り付いていたもの。

▼先ずは特徴である背棘を確認
ネアカヨシヤンマのヤゴであることを確認。
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▼サイズは約2cm
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Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

●ポイント-4 
論文に書かれていたエリア内の怪しいと思えた場所。ただ行ってみた所、全くの見当違いの場所で完全に見誤り。
今日一番確認したかった場所でしたが、大失敗。もう一度GoogleMapでチェックし、改めて再訪問計画。
ここまででこのエリアで予定していた場所は終了。

以前虫友Iさんとヤゴ探しした場所へ2度めのヤゴ探しへ。
まだ昼過ぎだったので、もう一度探索。
前回確認した場所では二人でも何も見つけられず、ひょっとしたら産卵はしているがヤゴはいない可能性があるかもしれないため、まだチェックしていない方向から探索。

林の中にはいくつもの水が貯まるエリアがあり、先日の雪の影響があるのかもしれないが、落ち葉はしっとりとして越冬には適した環境も点在。
移動しながら順番に水路内の落ち葉をひっくり返してみたが、ここでも見つけられない。
2時間ほど探索したが諦めて今日は撤収。

■今日の結果
●とりあえずは新しいエリアでヤゴ発見
他の場所と同様、水はなく落ち葉や朽木下の湿気が多い場所で越冬。
体長は約2cmで、他の場所で見たヤゴと同等サイズ。今回も朽木回りで発見。

●2度めの多産地探索
違う側からのアプローチで、まだ確認していなかった水路が多数あったので期待したものの、ここでも見つけられない。
やはり6月まで待って羽化殻を探してどのエリアで生息しているかを確認するのが良さそう。

●次回の探索計画
-自然の小湿地の探索から(どうやって探すかが問題)
・休耕田回りで自然の溜まり水状態になっている様な所・・。
-山間より海岸に近いエリア
-あとはじっくりGoogleMapでロケハン


by Nature_Oyaji | 2019-02-02 21:20 | トンボ | Comments(0)
2019年 01月 15日

越冬トンボ観察-14 越冬ヤゴ探し & ホソミオツネントンボ観察

■昨日に続けてサラサヤンマポイントの今の様子確認とホソミオツネントンボ観察へ

●サラサヤンマヤゴ探し
昨日惨敗だったサラサヤンマヤゴ探索。
この冬1度訪問していた近場のサラサヤンマのポイントを再訪問。
前回訪問後、『次回は雨が降った後、雨水が溜まっている場所の確認』と決めていたが、昨日降ったとはいえ量が少なく、溜まり水はなし。

改めて羽化していた場所を中心に半径約20m程度の範囲を探索。そのほとんどが現状は乾燥地帯だが、一部は春先は水が貯まり湿地状態になる場所があり、どう考えてもこのエリアしかない。

次回はもっと本格的に雨が降ったあと、再訪問。

●隣の池も全く水なし
水が抜かれたのか、この池の水がなくなっているのは初。
初めて池の中を歩き回り、お決まりの朽木裏を見て回ったものの、何も発見出来ず。
あとで伺った話ですが、数年前まではここにはネアカヨシヤンマ、アオヤンマなども数は少ないものの観察出来たようですが、急激に数を減らしたという。

昨年ここで多数見られたアオイトトンボですが、こちらは卵での越冬なので水については問題なし。

●ホソミオツネントンボ(Photohitoリンク
近場の観察場所で確認が出来なかったため、自宅からは若干遠目の場所ですが別のポイントで探索。
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SONY α7II+SIGMA 135mm F1.8 DG HSM

一回りし帰宅・・と思っていた所、偶然、以前トラフトンボ羽化でお世話になったFさんも来られていて話を伺ったあと、今日はまだ見ていなかったエリアを案内頂いた。

7頭は確認したという事で、一通り見て解散。ありがとうございました。

▼ホソミオツネントンボ(左♀、右♂)最後に散歩している方を入れて撮影
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Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

■今日の結果
●サラサヤンマヤゴ探し
今日お会いしたFさんも過去同じ湿地で探していて、あるエリアで見つかったという話を伺えたので、そこも含めて探索していきたい。

は見つかったという場所を偶然見ていたが、水が溜まりそうな場所は特定出来ず。
でも何処かに窪地があり、落ち葉で見えなくなっている場所があるのかもしれないし、あるいは朽木下付近や枯れた草に覆われた中に潜んでいるのかもしれない。

●ホソミオツネントンボ
越冬場所としては比較的安定。
毎年同じエリアで越冬するわけですが、世代が違うのにどうやってここに集まってくるのかいつもながら不思議。

思うにそれはやはり過去数億年の移動の繰り返しの淘汰の結果なのでしょう。
トンボ達には時期が来ると移動を促す遺伝子が働き、またどの方向に向かうかは何らかの自然からの情報により誘導される。
そしてある方向に導かれていった個体が偶然越冬に適した場所に到達し、無事に越冬して生き残り、そしてこれも同様に淘汰の結果ですが、また無事に繁殖場所に戻れたという繰り返しの結果・・としか思いつかない。


by Nature_Oyaji | 2019-01-15 07:20 | トンボ | Comments(2)
2018年 12月 01日

ヤブヤンマ ヤゴ観察-2

■別の場所でヤブヤンマ ヤゴ観察 その2
前回ヤゴ観察した場所と違いがあるのかも興味のある所。

●確認したヤゴたち
数回池の底からすくい取った中にいた個体

左から
▼約21mm
▼約23mm
▼約13mm
▼約46mm
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Olympus E-M1II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

■今日の結果
●サイズの差が大きい場所
前回は約27mm~約30mmだったが、今回は一番小さな個体が約13mm程~一番大きな個体が約46mmと終齢羽化前とほぼ同じサイズ(yagopediaを参照させて頂いた)。

ヤブヤンマは1年1世代なので、ここまでサイズ差があるのは大きいヤゴは早めに羽化した個体(聞いた話ではゴールデンウィーク中に羽化)が産卵したものが育った個体と、いつかは不明ですが、小さいヤゴは遅く産み付けられたものが育った個体と考えるしかなさそう(7/7に羽化している個体は確認)。

●サイズ違いがいる理由
餌が豊富な場所なら小さい個体も順調に育つと長期に羽化が見られることになりますが、餌が少ないとより大きな個体に捕食される可能性がある。
でもそれはひょっとしたら先に生まれ育った個体を確実に育てるための仕組みとして、折込済なのかもしれない。
また時期をずらしての産卵は、リクス分散の意味合いもあると思われる(池の乾燥などで一度に全滅を防ぐなど)。

そうだとすると、遅く生まれる個体数は多いのかもしれない。
餌となる場合も有利だし、数が多ければ生き残る割合も高くなるので、また来年も遅く産卵する個体が発生することになる・・。

ただ前回の場所は小さな個体は見つからなかったので(見落としの可能性)、もう一度ヤゴ探しするか、そもそもの妄想が間違っている可能性…。

定期的にヤゴの大きさ、取れた際の大きさ別の割合、個体数など見ていく事で正しいかどうかわかりそうですが、そこまでは難しい。


by Nature_Oyaji | 2018-12-01 23:15 | トンボ | Comments(0)
2018年 10月 24日

ヤゴの呼吸について

■今回確認した陸で生きているヤゴの呼吸について

今までヤゴは水中での生活に適応していて、水中でしか生きられない・・との先入観があったのですが、今回見た事は全く違い水のない場所でも生きていけるというもの。

ここで疑問。では水陸でも生きられるヤゴの呼吸はどうなっているのか?

基礎知識がないので、ネットで検索した事を知ったかのようにコピペ。

●トンボの鰓

イトトンボ類やカワトンボ類の属する均翅亜目は尾部に3枚の外鰓(がいさい、そとえら)を発達させている。その他のムカシトンボ亜目や不均翅亜目のトンボは目立ったえらを持たないが、直腸の内壁の構造が複雑化して気管鰓となっており、尾部から水を吸いこみ、直腸内で気管との間でガス交換を行っている。

●気管鰓(きかんえら)

水生昆虫の幼虫や蛹(さなぎ)にみられる呼吸器官。表皮が糸状ないし葉状、嚢(のう)状に突出し、内部には気管小枝が分布し、その末端から表皮を通じて水中の酸素を取り込む。気管えらをもつ昆虫には気門はない。

トンボ類のなかでは、イトトンボ科の幼虫の気管えらは尾端の肛上板(こうじょうばん)および肛側板よりなり、とくに尾鰓(びさい)とよばれる。また、トンボ科の幼虫(ヤゴ)では直腸内面が気管鰓となっており、直腸鰓とよばれる。

●直腸鰓(ちょくちょうえら、ちょくちょうさい)

昆虫類の水生幼虫には,主として腹部から突出した羽状,総状のえらがあり,血管のかわりに気管小枝が入り込んでいるのが特徴的である。トンボ類幼虫の直腸鰓は,直腸壁に形成された微細なひだで,内部には気管小枝が密に分布しており,肛門を通して換水される。

用語についてはここまで。


では実際のヤゴでの呼吸はどうかというと、それについての記述は見つからなかったが、他の陸生適応した生き物についての記載は見つかった。

●陸生適応しているオカヤドカリやヤシガニなどの呼吸

鰓の周りに水を蓄えて、その水に酸素を溶かして呼吸に使っている。つまりは体に蓄えた水で鰓を湿らせて、その水で鰓呼吸をしている。

●ではヤゴの呼吸は?

今回見つかったヤゴは朽木の裏の腐葉土との間の湿った場所に潜んでいた。

ここは高湿度であるので、尾部から吸い込んだ空気の水蒸気を鰓に付着させると同時に呼吸(溶存酸素を取り込み、二酸化炭素を水に戻す)していると理解すると腹落ちする。

効率的に取り込むためには鰓の表面積を広くする必要があり、上記の「気管小枝が密に分布している」のはそのための進化の結果と思われる。

取り敢えずはヤゴの直腸部には直腸鰓があり、ここで呼吸していることは理解。



by Nature_Oyaji | 2018-10-24 06:08 | トンボ | Comments(0)